看護師、「生」教育アドバイザー

はじめまして。

　私は新卒で大学病院の看護師として働き、常に命の現場で緊張感のある日々の中、患者さんとのコミュニケーションや
自分の声かけや看護で「ありがとう」と言っていただく瞬間がとても嬉しく、看護師が天職だと感じていました。
第一子の出産を機に、働き続けることが難しくなり、専業主婦となります。育児はとても楽しく、いいママになりたい！と日々奮闘していました。が、子育ては本当に一筋縄ではいかず、自分の社会的価値や、自己肯定感がわからなくなる日々。
　そんなときにタッチケアに出逢い、ありのままのわが子を愛したいのであれば、まずはママがありのままの自分を大切にすること、それが何よりも大切であることを学び、雷に打たれたような衝撃を受けました。この時から、私の中で「自分を大切にすること」についてよく考えるようになり、ママだから！と頑張りすぎず、自分の心の声を大切にしながら過ごすことを大事にしてきました。
　自分が助けられたように、同じく悩んでいる方に寄り添えたら、という想いから子育てをしながらベビーマッサージ教室を開講し、10年以上今も活動をしています。
　そんな中、やはり看護師としもう一度働きたいと感じ、婦人科のクリニックで看護師として復職。ここで性教育と出逢うことになります。
　婦人科のクリニックでは、生理のお悩み、更年期のお悩み、性感染症や予定外の妊娠など、女性の性に関するお悩みの患者さんと日々接する中で、もっと女性が女性自身のからだやこころについて知っていたら、もっと楽に過ごせるのではないか。女性はこんなにもホルモンに左右され、生理・妊娠・出産・育児で自分のライフワークバランスが左右されるのはもったいない。そう感じる気持ちが強くなりました。
　でも、日本って生理や自分のからだについてしっかり学んだ？オープンに話せる環境ってあった？と考えた時に、決してそうではない、大切なことなのに、むしろ日本の性教育はタブー感が強いし、遅れている！という事に気づかされました。
　そこで、性教育を自分がもっと学びたいと、性教育の学びの扉を開きました。
すると・・・なんということでしょう！！性教育とは「生理」や「身体のしくみ」「妊娠・出産」についての学びというイメージがあったのですが、性の学びはそれだけではなかったことに気付いたのです。
　自分がどんな風に生きたいのか、自分の心やからだが心地よく過ごすためにはどうしたらいいのか、人といい人間関係を築くために大切なことは何か、男だから女だからの枠組みにとらわれず「自分らしさ」を大切に生きること、そのために学ぶ知識やスキル、それが性教育であり、「生」教育だ！！と確信しました。
　この「生」教育が広がれば、自分っていいなと思える人がきっと増える。自分を大切にできる人は周りを大切にでき、自分の心の声をききながら自分らしく生きていく人が増える。その連鎖で、笑顔の輪が広がり、自分の色で幸せを感じながら一人一人が咲き誇れる社会に近づくと信じています。
　そのために、楽しくワクワクと性について伝え、相談してもらえる存在でありたいと思っています。

OHANAIRO　山田亜弥